奈良・法隆寺「聖霊院 」【国宝】

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奈良・法隆寺「聖霊院 」【国宝】

創建年

1284年(弘安7年/鎌倉後期)

建築様式(造り)

一重・切妻造
正面一間通り庇付
妻入

屋根の造り

本瓦葺
向拝部・檜皮葺

大きさ

桁行六間(奥行き:約12メートル)
梁間五間(横幅:約10メートル)

重要文化財指定年月日

1901年(明治34年)3月27日

国宝指定年月日

1952年(昭和27年)11月22日

御本尊

聖徳太子および侍者像【国宝】

法要

お会式(聖霊会)

聖霊院の読み方

法隆寺の境内には難しい漢字の表記で読みにくい名前の仏像や堂舎がありますが、聖霊院は「しょうりょういん」と読みます。

聖霊院の役割り

この聖霊院は法隆寺を創建した聖徳太子を祀るために聖徳太子の像を安置した像です。

内部の須弥壇には厨子が3つ置かれており、その中央の厨子の内部には聖徳太子45歳の像(国宝)が安置されています。

左の厨子には聖徳太子の長男・山背大兄王(やましろのおおえのおう)および兄弟・殖栗王(えぐりおう)の像が安置されています。

右の厨子には聖徳太子の同じく兄弟・卒末呂王(そまろおう)および恵慈法師(えじほうし/高句麗の僧)の像が安置されています。

恵慈法師は聖徳太子が幼い頃からの仏教の師匠にあたります。

これらの像はいずれも国宝指定を受けている仏像となり、通常は一般公開されない秘仏となり、例年・3月22日のお会式(聖霊会/御命日法要)の時に特別に一般公開されます。

「お会式」とは?

お会式とは、聖徳太子好きであれば「3月22日」の数字を見てピンっ!ときた方もいると思われますが「聖徳太子の命日(旧暦2月22日)」になります。

この聖徳太子の命日を供養するために営まれる大法要が「お会式」です。

法隆寺のお会式は3月22日から3月24日の13時から執り行われ、この期間中の3月22日のお会式(御命日法要)の時にのみ、後述する「聖徳太子像・山背大兄王像、殖栗王像・卒末呂王像・恵慈法師像」が特別一般公開されます。

お会式の歴史は古く、748年(天平20年)頃から受け継がれている、法隆寺における最大規模の大法要となり、毎年行われる聖霊院の法要を「小会式(おえしき)」と言います。

しかし、法隆寺の会式は実はもう1つ存在し「大会式(聖霊会)」と呼ばれる、10年おきに大講堂で執り行わる会式も存在します。

大講堂の大会式は、2011年(平成23年)に1390回忌大会式が執り行われています。次回は2021年(平成33年)に第1400回忌大会式が執り行われる予定です。

法隆寺の会式では、境内の至る場所に屋台が軒を連ね「やきそば」「フランクフルト」「たこやき」「お好み焼き」などの定番屋台から「植木市」「野菜」「金魚すくい」といった豊富な種類の屋台が出店します。

この日の法隆寺は普段のとは一転し境内が一際、華やぎ、笑顔に満ち溢れた賑わいを見せます。ムフ


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聖霊院の歴史・由来

この聖霊院は当初、東室(居住空間)の一部でしたが、聖徳太子の500回忌に際して聖徳太子の遺徳を讃えるために東室の南側部分を改築して新たに聖霊院が造営されています。

聖徳太子500回忌は1121年(保安2年/平安時代後期)に執り行われ、すなわちこの年に造営されています。

ただし鎌倉期に大改修されており、よって現在見ることのできる堂舎の姿は1284年(弘安7年/鎌倉時代)に再建された時の姿になります。

聖霊院の建築様式(造り)

法隆寺・聖霊院はよく見ると特徴的な建造物であることが分かります。

妻側の軒下部は東大門などでも見られる「猪の目型の懸魚(けぎょ)」が据えられ、古様式で造営された堂舎を示しています。

聖霊院は正面向拝奥の壁面の組物として平三斗(ひらみつど)が採用され、妻側が正面となる設計で檜皮葺きの向拝(こうはい)が据えられています。

堂舎の周囲を高欄付きの回廊がまわり、蔀戸(しとみど)が据えられていることから、貴人の住居としての佇まいを伝えています。

しかし一方で、正面を除いた三辺は出三斗(でみつど)、さらに屋根に二軒繁垂木(ふたのきしげたるき)を用いることで堂舎としての佇まいも表した、風変わりで特徴的な建造物と言えます。

聖霊院の内部

聖霊院の内部は外陣・内陣・後陣・脇陣に区分されています。

内陣の様子

内陣の奥には須弥壇が置かれていますが、この厨子が現存する最古の唐破風が据えられた厨子であり、三室に区切りがされています。 ⬆️聖霊院内部の様子(内部は写真撮影禁止です。写真はお借りしたものです)

厨子の中央

聖霊院の御本尊である聖徳太子像はこの厨子の中央部に安置されています。

太子像は絶対秘仏ではなく、以下の日程で一般公開されています。

  • 正月元旦の午前中
  • 太子の命日法要の時

天井は折上げ式の小組み格天井が一面に張られており、その周りを菱欄間と格子戸で区切りがされています。

厨子の左右に安置される仏像

太子の侍者像(脇侍)が安置されています。(下記参照)

法隆寺・聖霊院内部の仏像一覧

上述した通り、法隆寺・聖霊院の内部には以下の仏像が安置されています。

  1. 聖徳太子像【国宝】
  2. 山背大兄王像【国宝】
  3. 殖栗王像【国宝】
  4. 卒末呂王像【国宝】
  5. 恵慈法師像【国宝】
  6. 如意輪観音菩薩像【国宝】

中座

聖徳太子坐像【御本尊】(太子34歳か45歳像)

  • 造立年:1121年(保安2年)※平安時代後期
  • 像高:84.2㎝
  • 材質:木造
  • 様式:彩色、切金模様
  • 国宝指定年月日:1952年11月22日

垂飾が付いた冠を被り手前に笏(しゃく)を携えた像容をしています。鼻が太さや衣文のシワの荒々しさが造立年の古さを物語ます。

本像は太子が勝鬘経(しょうまんぎょう)の内容を講義した際の姿や、摂政として座する時の姿を表現した仏像であるとされています。

左座

山背大兄王像(聖徳太子の長男)

  • 造立年:1121年(保安2年)※平安時代後期
  • 像高:63.9㎝
  • 材質:木造
  • 様式:彩色、切金模様
  • 国宝指定年月日:1952年11月22日
殖栗王(えぐりおう)像(兄弟)

  • 造立年:1121年(保安2年)※平安時代後期
  • 像高:53.9㎝
  • 材質:木造
  • 様式:彩色、切金模様
  • 国宝指定年月日:1952年11月22日

太子の所持品と思われる念珠箱を両手で大事そうに抱えています。童子姿と箱を大切に抱きかかえる様子からして、太子の従者であることがうまく表現されています。

左座の後方

  • 如意輪観音菩薩半跏像

右座

卒末呂王(そまろおう)像(聖徳太子の同じく兄弟)

  • 造立年:1121年(保安2年)※平安時代後期
  • 像高:52.4㎝
  • 材質:木造
  • 様式:彩色、切金模様
  • 国宝指定年月日:1952年11月22日

童子姿の像容をしており、太子の所持品と思われる「太刀」を抱えています。太子の従者であることを匂わせる像容が見事です。

恵慈法師(えじほうし)像(高句麗の僧)

  • 造立年:1121年(保安2年)※平安時代後期
  • 像高:63.9㎝
  • 材質:木造
  • 様式:彩色、切金模様
  • 区分:1952年11月22日に国宝指定

持物は柄香炉です。本像だけがオッさんの姿で造立されており、これは太子の従者というよりは太子の師匠であったことから、他の仏像とは一線を画した像容をしています。

恵慈は朝鮮半島の高句麗から渡来してきた僧侶です。太子と共に日本に仏教を広めた功労者でもあります。

右座の後方

  • 地蔵菩薩像

これらいずれの像も1121年(保安2年/平安時代)の聖徳太子500回忌を祈念して造立された仏像になります。

平安期の造立にもかかわらず、聖徳太子像の目はエメラルド色のガラス板がはめ込まれていることから、この像が法隆寺にとってどれだけ価値のある宝物であるのかが分かります。

つまり、ルパン一味に狙われたとしておかしくないお宝と言えます。フぅ~ジぃコちゃ~ん

「聖徳太子像・山背大兄王像、殖栗王像・卒末呂王像・恵慈法師像」の詳細に関しては以下の別ページにてご紹介しています。

関連記事: 奈良 法隆寺・聖霊院「聖徳太子像」および「山背大兄王像、殖栗王像・卒末呂王像・恵慈法師像」【国宝】


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聖霊院では御朱印を授与できる!

法隆寺・聖霊院では、数種類の法隆寺の御朱印を授与することができます。

授与所は入堂してスグの右側に授与所兼、売店があります。

⬆️聖霊院の御朱印授与所

御朱印の値段は300円です。御朱印帳が必要な方には御朱印帳の販売もしています。

入堂する際は靴を脱ぐ形式になりますので、ブーツで訪れると後が大変です。

法隆寺の御朱印の種類や値段に関しては以下の別ページにてご紹介しています。

聖霊院の場所(地図)

聖霊院は南大門をくぐって右脇に位置します。中門から鐘楼に向けて延びる回廊の右脇に位置します。

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