法隆寺の近くに、実は「オーガニックコットン」、「手紡ぎ」、「手織り」にこだわる、小さな会社があるんです。
参拝のついでに、ちょっくら覗いてみませんか?
株式会社 益久染織研究所(法隆寺店)
法隆寺南大門から徒歩約20分のところに「益久染織研究所(ますひさそめおりけんきゅうしょ)」と呼ばれる会社があります。
聞きなれない名前の上に、「研究所」という表記まで付いています。
しかし、この会社さん実は結構、有名な会社さんらしく、密かな隠れファンが急増しているとか。(特に女性ファン)
ともあれ、本校では益久染織研究所で取扱い商品(素材)について少し掘り下げて紹介する。
益久染織研究所の「オーガニックコットン」
今やよく聞く「オーガニック」。
こだわりの素材の代名詞です。
でも、益久染織研究所の「オーガニックコットン」は一味違います。
生産地は「中国山東省」。
実は益久染織研究所の契約農家さんの農場は、農業を創業して以来、農薬や肥料を一回も使ったことのない畑なんです。
その秘密は「裏作」にあります。
裏作とは、メインとして育てている作物の収穫後において、田畑を使用しない時期に別の作物を栽培することをいいます。
そして、この「裏作(うらさく)」で「にんにくを栽培する」と、「農薬なし」でも、虫がつきにくいんだそうです。
当然、残留物の心配もありません。
昔も今も、使う道具は、手に持てるものだけ。
コツコツ耕したフカフカの土壌なら、綿もノビノビと育ちそうですね。
アゾ染料が合成されていないので「身体に優しい」
益久染織研究所は、驚くことになんと!!「糸を紡ぐのも手作業」なんだそうです。
ホグした「綿(わた)」を、糸車で紡ぐ、「熟練した技」と「根気が必要な作業」です。
この手間があるからこそ、柔らかく表情豊かな糸が出来上がるんですね。
糸を染める場合、「化学染料」または「天然染料」を使います。
化学染料もアゾ染料合成なしの「アゾフリー」なので生まれたばかりの赤ちゃんや妊婦さんに、肌の弱い方にも安心して使用できます。
※アゾ染料は「アレルギーor発ガン性=有害」が疑われる物質が含まれますが、日本では使用を禁止されていません。
織る時は、「手織り機」か「動力織機」で織ります。
機械を使うにしても、個性豊かで「繊細な手紡ぎ糸」なので、常に人の目が必要です。
また、機械から降ろした後は、糸が切れてしまった箇所の補修も必要で、ここでもかなりの手間がかかります。
製品に仕立てる際はほとんどを手で裁断しています。
初めから終わりまで、多くの熟練したスタッフの経験と技術により、環境にも、繊維にも、肌にも優しいこだわりの一品が、ここでやっとお店に並ぶわけです。
益久染織研究所の「染物、織物」体験講座
益久染織研究所の「奈良三条通り店」では、染物、織物体験や、編物、縫物のワークショップが開かれています。
これまでに実施されたのは、藍染体験、ポーチ作り、手織り体験&小物作り、クリスマス飾りや干支飾り作りなど。
手紡ぎ糸で布を「織る」ところから体験できるクラスもあり、興味深いですね。
手作り独特の太さや色のムラ、柔らかい肌触りを、自分の肌で体験しに行きませんか?
情報は随時更新されます。
詳しくは、益久染織研究所のホームページ内、「ワークショップ&イベント」からどうぞ。
株式会社 益久染織研究所について・・
創業者「廣田益久さん」は、兵庫県の織物工場の息子として生まれ育ちました。
独立し、大きな失敗も経験しながらたどり着いたのは、「自然を生かした」糸作り。
日本が経済成長と共に、失ったものを取り戻したい。
手と自然にこだわった、長く愛されるものを作りたい。
創業者のそんな願いから、益久染織研究所は生まれました。
お店は本部「法隆寺店」の他、「奈良三条通り店」「中目黒店(東京都)」があります。
取扱店は全国にあり、ネットショップも充実しています。
益久染織研究所の商品の一覧(Amazon)
益久染織研究所 法隆寺店のINFO
- 住所:生駒郡斑鳩町法隆寺南3-5-47
- 営業時間:10:00~17:00
- 定休日:第2第4土曜日・日祝日
- 駐車場:あり
- URL:http://www.mashisa.jp/
法隆寺店では「手作り教室」も開催されている模様💘
手作り教室:https://www.mashisa.jp/workshop/
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