法起寺は同じ世界遺産指定を受けている法隆寺の付近になる寺院で一応、法隆寺の管理下にある寺院です。
そして、斑鳩の観光協会でも推奨される観光ルートが法隆寺(西院)→東院→中宮寺を回って→その次に斑鳩神社→法輪寺→最後に法起寺を巡るコースです。
ちなみ、法輪寺は法起寺と同様の歴史を持ちますが、残念ながら法輪寺は創建当初(奈良時代)由来の三重塔が焼失し1975年(昭和50年)に再検されたため、世界遺産には含まれていません。
ただ、せっかく斑鳩に訪れたのだったら、斑鳩だけに怒るぐらいの気持ちで法隆寺、法輪寺、そしてこの法起寺へ来なきゃもったいないのだワン♥。ワンワン♥
・・
・・以下では、奈良法起寺の御朱印の種類やお布施(値段)、授与場所の授与時間と混雑具合などをご紹介しています。
奈良 法起寺の御朱印の種類一覧
現在、法起寺で授与されている御朱印の種類としては次のような種類があります。
通常時にもらえる御朱印
法起寺・本尊(墨書き:十一面観音)
聖徳太子御遺跡霊場 第17番札所(法華経講讃岡本宮)
大和北部八十八ヶ所霊場 第52番札所(墨書き:十一面観音)
期間限定授与の御朱印
法起寺には期間限定の御朱印はないようです。過去にもなかったとお聞きしました。
笈摺(おいづる)・宝印軸にいただける御朱印
・聖徳太子霊跡・第17番
・大和北部八十八ヶ所霊場・第52番
通常時にもらえる御朱印
法起寺・本尊(墨書き:十一面観音)
右上のゴム印は見えづらいですが、「斑鳩(いかるが)」と書かれています。中央の焔宝珠の中には十一面観音の梵字「キャ」が書かれています。
法起寺御本尊は現在、受付の裏側に佇む収蔵庫に安置されています。旧講堂の御本尊です。頭と体部分は杉材の一材から切り出された一木造りです。造立年は平安時代で重要文化財の指定を受けています。驚くのはなんと!3.5mもある割と大きな仏像です。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:法起寺の拝観受付(兼、寺務所)
聖徳太子御遺跡霊場 第17番札所(法華経講讃岡本宮)
606年(推古14年)に聖徳太子が岡本宮(現在の法起寺)にて日本で初めて法華経の講讃が行われたと伝えられています。
のちに746年(天平18年)に東大寺羂索院にて良弁(ろうべん)僧正が聖武天皇および皇后のために法華経を勤修しています。
この御朱印の中央に書かれている文字は仏の名前ではなく、法華経がこの岡本宮で勤修されたのを記念したような、いわゆる文章であり、祝福の言葉になります。
聖徳太子卸遺跡とは?
聖徳太子卸遺跡とは奈良県、京都府、兵庫県、大阪府の太子信仰にまつわる28ケ寺を巡礼する霊場めぐりのことです。
『聖徳太子卸遺跡・一覧』
四天王寺、大聖勝軍寺、道明寺、西琳寺、野中寺、叡福寺、世尊寺、橘寺、定林寺、金剛寺、飛鳥寺、向原寺、日向寺、法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺、成福寺、達磨寺、朝護孫子寺、平隆寺、額安寺、大安寺、広隆寺、頂法寺、六角堂、中山寺、鶴林寺、斑鳩寺
- お布施(値段):300円
- 授与場所:法起寺の拝観受付(兼、寺務所)
大和北部八十八ヶ所霊場 第52番札所(墨書き:十一面観音)
法起寺は大和北部八十八ヶ所霊場の第52番札所の指定を受けていることから、それに準じた御朱印をいただくことができます。
いただける御朱印は御本尊である十一面観音です。
法起寺で御朱印をお願いすると通例であれば、この御朱印を除いた上記2体が授与されます。
大和北部八十八ヶ所霊場とは?
大和北部八十八ヶ所霊場は、1764年~1772年(明和年間/江戸時代中期)に開かれた巡礼のことです。
なお、現今に至っては廃寺や無住寺も存在することから、どこかの寺が代わりにその寺の朱印を授与したりしています。
大和北部八十八ヶ所霊場めぐりは一時期、廃れていたのですが、近年の御朱印ブームを背景に再び復興されており、は無人寺もいくつかあることから電話をかけてアポイントをとってから伺わなければならないお寺もあります。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:法起寺の拝観受付(兼、寺務所)
笈摺(おいずる)・宝印軸にいただける御朱印
法起寺は下記の霊場の指定を受けていることから、専用の掛け軸(納経軸)や笈摺(おいづる/巡礼者用の羽織)を販売しており、それぞれの霊場にちなんだ御詠歌&御朱印をいただくことができます。
一例:「西国三十三ヶ所霊場」の笈摺
一例:宝印軸(近畿三十六不動尊)
授与料金
- 軸に押印:各500円
- おいずるに押印:各200円
※法然上人二十五霊場・近畿三十六不動霊場は300円
御朱印をいただける場所
上記、法起寺の拝観受付にて(場所は後述)
【補足】笈摺(おいずる)や宝印軸(掛け軸)の入手方法
大規模な寺院の納経所(授与所)では御朱印のほか、各霊場のおいずる、宝印軸の販売も行っています。
笈摺(おいずる)は四天王寺(大阪)のような大規模な寺院であれば売店でも取り扱っていますが、販売していない寺院もあります。
その場合は以下のような通販サイトでもお求めいただくことができます。(法起寺では販売していないようです)
これらの通販サイトでは、自分が巡りたい霊場の笈摺はオーダーメイドもできます。
例えば「何も書いていない方が良い(真っ白け)」とか、「この霊場用の笈摺が欲しい」‥‥‥などを告げることでご希望に沿ったものが自由にお作りいただけるハズです。
笈摺(おいずる)一覧
宝印軸(掛け軸)一覧
【オマケ】挟み紙のスタンプ
法起寺で御朱印をいただくと墨や朱印が他のページに移らないように挟み紙を入れてくれます。
この挟み紙も工夫が凝らされています。
挟み紙の右端に浮かし彫りにされた「法起寺」の文字の軒丸瓦と、中央に国宝・三重塔の絵、左端に「世界遺産」と彫られたスタンプ入りの挟み紙を入れていただけます。
法起寺で御朱印をもらう際の最大の注意点はこれだぁ!
法起寺も法輪寺や中宮寺と同様に境内がそれほど広くないことから拝観受付で御朱印授与所を兼務されています。
さらに法起寺を含めたこれらのお寺で御朱印を授与していただくためには拝観する必要があります。
ただ、法起寺を含めたこれらのお寺は拝観料金が別途、必要になりますので、御朱印をいただくためには拝観料金を別途、支払う必要があるというだけは念頭においてください。
法起寺の拝観料金(個人)
- 一般300円(1人)
- 小学生200円(1人)
法起寺の拝観料金(団体)
※団体の定義:30人以上
- 一般250円(1人)
- 大学・高校生200円 (1人)
- 中学生150円(1人)
- 小学生100円(1人)
-
法起寺の御朱印の授与時間
- 2月22日~11月3日:午前8時30分~午後5時
- 11月4日~2月21日:午前8時30分~午後4時30分
法起寺は法隆寺さんが管理されておられる関係で、御朱印の授与時間(営業時間)も法隆寺さんに準じます。(同じ)
法隆寺さんは拝観終了時間ギリギリに訪問すると、ご朱印帳に貴重していただけず、すでに書かれた書き置きの御朱印の授与になることがありますが、法起寺は法隆寺の管理下にあることから、拝観時間ギリギリに訪問した場合、同様に書き置きの御朱印の授与になることがありますので、あらかじめご留意ください。ウフ
ご朱印帳に記帳していただく場合のオススメ訪問時間は最低でも拝観終了時間の30分前が目処です。ウフ
法起寺の御朱印の授与場所は入口の拝観受付!
⬆️門をくぐってスグ左側に拝観受付がある。3人ほど人がいる。2人が御朱印担当で残り1人が受付担当。
法起寺は出入口となる山門が1つしかなく、この山門をくぐった先、スグのところに拝観受付があります。
法起寺は法隆寺さんとは異なり、伽藍(境内)がそれほど広くはありませんので、拝観受付が寺務所を兼ねています。
つまり、拝観受付でご朱印帳を手渡して帰りに御朱印帳を受け取る授与スタイルです。
入口で欲しい御朱印を告げて代金を支払うと、番号札が手渡されます。
法起寺(御朱印所)の混雑具合
法起寺の境内は基本、空いています。境内がそれほど広くなく、それに比例して見どころも少ないので、例えば大勢の団体客が訪れてもすぐに帰ります。
ただ、この法起寺だけではなく、近隣の法輪寺もそうですが、団体客が来訪し、このときに御朱印を授与される方がいれば、拝観出入口が少々混雑します。
奈良は10月下旬から11月中旬まで正倉院展が開催されますので、このときに奈良市内を中心に奈良県中の寺社が特別公開やイベントを開催したります。
この関係で10月下旬から11月中旬までの間は、団体の観光客が増加する時期でもあるのですが、20分〜30分も受付の前で並ぶことはまずありません。
御朱印をいただくときは受付に朱印帳を渡して、拝観が終了した帰りに再び朱印帳を受け取るスタイルなので、御朱印をいただくのに並ぶことはありません。
すなわち、少々荒い言い方になりますが、効率的に御朱印を授与していただくことができます。
法起寺境内の見どころや歴史
法起寺境内の見どころや歴史、安置仏像一覧については下記ページをご参照ください。
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。