法隆寺(絵殿/舎利殿)・夢違観音像(観音菩薩立像)【国宝】

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法隆寺(絵殿/舎利殿)・夢違観音像(観音菩薩立像)【国宝】

法隆寺(夢殿)・夢違観音像(観音菩薩立像)【国宝】

造立年

不明
推定:645年から710年※飛鳥時代(白鳳期)

像高

86.9cm

材質

造立方法

銅造(蝋型鋳造法)、鍍金

作者

不明

安置場所

法隆寺・東院伽藍「絵殿(舎利殿)」※現在は「大宝蔵院」

夢違観音像(観音菩薩立像)読み方

法隆寺の境内には、難しい漢字で表記された読みにくい名前の仏像や堂舎がありますが「夢違観音像(観音菩薩立像)」の読み方は、「ゆめたがい(ゆめちがい) かんのんぼさつりつぞう」と読みます。

「夢違観音」の名前の由来

夢違観音像は仏像の種類としては「観音菩薩立像」ですが、「本来見たい夢とは違う夢=悪夢を見ても、この観音様にお祈りすれば良い夢に変えていただける」・・などという話が江戸時代以降に広まり、現在に至ってもこの信仰が受け継がれ「夢違観音」と呼ばれています。ドラえもんの道具にこんなんあった

夢違観音像(観音菩薩立像)の説明・解説

夢違観音像」は「東院伽藍・絵殿(えでん)」の御本尊となりますが、現在は同じ法隆寺境内の「大宝蔵院」に所蔵されています。

法隆寺の仏像の造立年代は様々ですが「夢違観音像」に関しては飛鳥時代の後期となる白鳳期(645年から710年頃)」の造立と考えられています。

飛鳥時代の後期ともなれば、中国や朝鮮などの大陸の文化が伝来し、一方で日本独自の文化が芽生えた時期でもあります。

この頃に造立された仏像は、表現(デザイン)がそれまでとは一変し、表現が序々に写実的(リアル)になっていく、その過渡期にあたります。


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夢違観音像(観音菩薩立像)の特徴

像容をみれば分かりますが、身体つきのわりにド頭が大きく造立されています。

肩の形状はなで肩で、横から見るとフっくらお肉プヨプヨもぅ少しでダイエット必至的な丸みを帯びているのが確認できます。

腹も男らしい男の象徴とも言えるビール腹(ここ重要!)の初期状態を示すかのようにプっくりとしています。エエ腹じぃゃぁ~

ビールのつまみにポテトを頼みまくったのが分かります。ビール&ポテトとまらん

・・こホンっ!

もっともなリアルさが感じられるのが、腰から垂れ下がる紐の上の波打つ天衣が、下の紐を透かすようにして造形されています。

このように立体的にリアルな構図で造立された仏像は白鳳期以前の仏像には見られない大きな特徴と言うことができ、つまりは飛鳥時代末期から奈良時代初頭にかけての造立であると考えることができます。

法隆寺・大宝蔵院については以下のページでご紹介しております。

法隆寺・大宝蔵院と保管仏像(百済観音像・夢違観音像など) 一覧

 

【補足】法隆寺の観音像の鋳造方法

法隆寺の観音像の鋳造方法とは、「蝋型鋳造法(ろうがたちゅうぞうほう)」という技法で造立されております。

「蝋型鋳造法」とは?

「蝋型鋳造法」とは、以下のような手順の鋳造方法となります。

  1. まず、粘土などの少し粘り気のある土で仏像の型を作成する。
  2. 型ができれば「蜜蝋(みつろう)」で覆う。
  3. 次に砂をその上から被せ、しっかりと型を造り乾燥させる。
  4. 乾燥させた型の中の蜜蝋を溶かすために熱を加える。
  5. 蜜蝋が溶けたのが確認できれば、その隙間に溶銅を流し込んで、しばらく放置する。
  6. その後に銅以外の部分を取りはがす(壊わす)
  7. 仕上げ(整形・鍍金)をする。仕上げは細かな表面的な造形を行い、研磨をしながら、よりイメージに形を近づけて完成させていく。
  8. 最後に鍍金コーティング(金メッキ)を施して完成!
法隆寺・絵殿(舎利殿)の場所

法隆寺・絵殿は境内、東院伽藍の夢殿の後方に位置する大きな建物です。

絵殿の建物は「西側が絵殿」で「東側が舎利殿」になっています。

1つの建物内で2つ名前を持つ堂舎が存在する理由は、以下のような由来に基づいているからです。

まず、「絵殿」の名前の由来は、西側に「聖徳太子の生涯を描いた障子絵」が収蔵されていることから「絵殿」と命名されています。

一方、「舎利殿」の名前の由来は、聖徳太子が2才の春に東に向って合掌した際、手の中から「舎利(お釈迦様の遺骨)」が出現し、その舎利を東側に安置することから「舎利殿」と命名されています。

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