学生のあなたは必見っ!!法隆寺の俳句を作る際の「こんなコツと裏ワザ」
『よし!みんな!修学旅行に行ったら俳句を作ってくるんだぞ!分かったな!!』
・・などと言って、突然の俳句作りの宿題を出されて困っていませんか?
俳句作りの宿題に焦ってしまう前に、少し予習してから現地に行ってみましょう!
いつもとは違った視点の、違った表現を思い付くかもしれませんよ。
まずは、法隆寺を現す代表句はコレ!
法隆寺を代表する俳句と言えば、真っ先にこの俳句が出てきます。
『 柿くへば..鐘が鳴るなり..法隆寺 』
あまりにも有名ですね。
作者は「正岡子規(まさおか しき)」
これは江戸時代に「俳諧(はいかい)」と呼ばれていたものを「俳句(はいく)」と名付け、「写実的な表現(写生)」を重視した「新しい俳諧のスタイル」を表現したものです。
これらは正岡子規を中心としたグループが中心となって俳句のブームを巻き起こし、時代を先導したと云われています。
法隆寺の俳句の作り方の基本
ではここで正岡子規の俳句を使って、学校で習った俳句のキホンや表現技法をおさらいしてみましょう。
「柿くへば」
「柿くへば」は「五音」です。
そして、「柿」は秋の季語ですね。
現代の俳句では、季語は絶対ではありませんが、特に情景を詠む場合は、あった方がいいでしょう。
「柿」と言うだけで「時期は10月末から11月にかけてです」という事実だけでなく、「過ぎた夏」、「もうすぐやってくる冬」といった季節のうつろい、肌寒さや物悲しさなどの、イメージまで喚起させられるわけです。
「くへば」
「くへば」は、この俳句の場合、単に「食べたら」くらいの意味です。
「鐘が鳴るなり」
次は「七音」です。
五感の中のいずれかの要素が入ると、読者のイメージを膨らませられる俳句になります。
さっき柿が口に入ったところでしたから、これは味覚も聴覚も意識した俳句になっているということですね。
休憩にと立ち寄った茶屋で柿を食べているという、最も身近な視点と、町中に響く鐘の音を並べることで、空間的にも広がりを持ったイメージが浮かびます。
「なり」は切れ字として、意味を区切り、「詠嘆(えいたん/深く感激すること)」を表す役割を持っています。
「や」「かな」「けり」なども同じです。
「法隆寺」
最後は「五音」ですね。
ということで、「五・七・五の定型の俳句」でした。
中には、「字余り」「字足らず」「自由律」の俳句もあります。
名詞で終わるのは、「体言止め」という表現技法でしたね。
「インパクト」や「余韻」が大きくなります。
今まで柿の味や食感、鐘の響きや、その音が降り注ぐ、静かな町を思い浮かべたわけですが、ここで読者は初めて、急に立派な法隆寺の伽藍を、はっきりとイメージします。
なんとなく、この十七音のストーリーが、キレイにまとまった感じがしませんか?
ここまでストレートでなくても、景色や場所を詠み込むと、俳句の詠まれた場面を視覚的にイメージできていいですね。
法隆寺の俳句を作る際の「素材集」
それでは皆さんが法隆寺に行って俳句を詠むために、ここでは法隆寺にある季節の情景、文化財で「五・七・五」に詠み込みやすい物をご紹介します。
もちろん、どんな言葉を選んでもOKですが、法隆寺らしさが欲しいあなたのために、少しだけヒントを用意してみました。
「春の季語」
- 「桜」
- 「朝桜」
- 「夕桜」
- 「夜桜」
- 「しだれ桜」
- 「彼岸桜」
- 「糸桜」
- 「入学式」
- 「卒業式」
- 「入社式」
- 「新入生」
こホンっ!…それではココで「春の渾身の一句」
『 ホぉぅホケきょ..おにゅうの制服..さくら道。 』
「夏の季語」
- 「安居(あんご)」
- 「夏籠(げごもり)」
- 「夏行(げぎょう)」
- 「松落葉」
- 「散松葉」
- 「お盆」
- 「盆踊り」
- 「冷房(クーラー)」
- 「かき氷」
こホンっ!…それではココで「夏の渾身の一句」
『 カブトムシ..ミヤマクワガタ..カブトムシ。 』
「秋の季語」
- 「彼岸花(曼珠沙華)」
- 「柿」
- 「甘柿」
- 「渋柿」」
- 「紅葉(「もみじ」と読み、「こうよう」または「モミジ」の意味)」
- 「盂蘭盆」
- 「盆会」
こホンっ!…それではココで「秋の渾身の一句」
『 適温に..心を許し..今日、大食い。 』
「冬の季語」
- 「正月」
- 「節分」
- 「みかん」
- 「こたつ」
- 「コート」
- 「ちゃんちゃんこ」
こホンっ!…それではココで「冬の渾身の一句」
『 雪だるま..あぁ雪ダルマ..雪だるま。 』
「その他」
- 「法隆寺」
- 「五重塔」
- 「金堂」
- 「夢殿」
- 「子規」
- 「太子」
- 「薬師如来仏」
- 「仁王像」
こホンっ!…それではココで「法隆寺の渾身の一句」
『 さくら道..匂いに誘われ..法隆寺 』
終わりに・・
法隆寺に行ったら五感を総動員して、ぜひ納得のいく一句を詠んでください!
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