奈良 法輪寺「三重塔」【旧・国宝】

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奈良 法輪寺「三重塔」【旧・国宝】

創建年

  • 不明
  • 推定:686年以降〜706年頃/飛鳥時代
再建年

  • 1739年(江戸時代)※修理
  • 1760年(江戸時代)※修理
  • 1903年(明治時代)※解体修理
  • 1965年3月〜1975年(昭和時代)※一からの再建
大きさ

  • 横幅:三間(約6m)※初層部
  • 奥行:三間(約6m)※初層部
高さ

  • 約25m(相輪部分8m含む)
  • 基壇:1m
  • 初重:6.4m
  • 二重:4.8m
  • 三重:3.2m
逓減率

  • 約0.5〜0.6
建築様式(造り)

  • 三重・仏塔(供養塔)
  • 方形造り
屋根造り

  • 本瓦葺
  • 軒の出:各層3.5m
軒先の長さ

  • 初重:約13.7m
  • 二重:12m
  • 三重:10m
設計者

  • 竹島卓一博士
造営指揮

  • 西岡常一棟梁(宮大工)
発願者

  • 法輪寺および崇敬者一同

法輪寺三重塔の歴史(年表)・由来

法輪寺三重塔は2層目の卍型高欄や貫や台輪に見える雲形の意匠などをはじめ、姿こそ飛鳥様式を見せますが、残念ながら法輪寺三重塔は1944年(昭和19年)7月21日に落雷で焼失したため現在見られる姿は1975年(昭和50年)に再建された時のものです。

このため国宝指定から除外されることになり【旧・国宝】とされています。

しかし、現今に至っても斑鳩三塔とうちの1塔として知られています。

謎多き「法輪寺三重塔の創建年」の秘密とは?

法輪寺三重塔の創建年は不詳とされますが、およそ天武天皇の治世以降、法起寺の三重塔よりも前の創建だと考えられています。

すなわち686年〜706年(慶雲3年/飛鳥時代)の間に造営されたものだと考えられています。

創建以降、法輪寺の名前自体が有史上にはあまり散見されず、名前が頻繁に登場してくるのが江戸時代になってからのことです。

ただ、古来、「斑鳩三塔」とも呼ばれ崇敬が寄せられています。

斑鳩三塔
  1. 法隆寺五重塔
  2. 法輪寺三重塔
  3. 法起寺三重塔

江戸時代

1645年(正保2年/江戸時代前期)の大風の影響で最上層が損壊、見た目「二層の塔」、つまり二重塔になってしまいます。

この事実は江戸中期の儒学者「貝原益軒(かいばらえきけん)」が自書「大和廻(やまとめぐり)」の中でこのように綴っています。

『三井の法輪寺 聖徳太子の建立なり。五重の塔、三重は崩れて二重残れり』

寺伝によればこの時、三重塔のみならず、金堂・講堂・中門・廻廊・食堂等、諸宇ことごとく倒壊したとのこと。

その後、法輪寺の住僧「宝祐(ほうゆう)上人」が、勧進職を引き受け、1739年(元文4年)に修築が開始され、1760年(宝暦10年)に「三重塔」が再建されています。

寳祐上人は、法輪寺の聖徳太子由来の妙見菩薩の信仰(妙見信仰)を布教し、その信者となった大坂の商人・町人たちの浄財寄進を受け、まず、1731年(享保16年)に妙見堂を再建しています。

修理はさらに増え続ける檀家たちの援助もあり、鐘楼、八幡宮のほか、三十余躯の仏像、画像20幅、舎利塔2基、・霊宝十余箱、などの修理も次々と行われています。

しかし寳祐上人は塔の完成を見ずして志半ばでこの世を去り、後添え‥‥‥ではなく、後継として遺弟・大圓(だいえん)上人を中心に1760年に完成しています。

なお、この後、1761年(宝暦11年)に本堂となる金堂、講堂、南大門が再建されています。 

明治時代

明治時代に入り、国宝指定を受け、1903年(明治36年)には解体修理が執り行われています。

昭和時代

1944年(昭和19年)に落雷のため焼失し、国宝指定から除外されまする。

この後、全国の崇敬者ならびに当寺住職や地元民から集められた寄付金により、1975年(昭和50年)3月に創建当初の様式を復原する形での再建が成り、同年11月には落慶法要が執り行われています。

現在見ることができる三重塔の姿はこの時のものです。

なお、一説には、太平洋戦争の折、軍部による供出(金属類回収令)にて避雷針が持って行かれたために罹災したとも云われます。

旧三重塔の心礎

境内には旧三重塔の心礎も残されています。

1739年(元文4年)に三重塔の修理が行われており、その約2年後となる1741年(寛保元年)3月5日に法輪寺の住僧「宝祐」により、心礎から銅壺(仏舎利容器)が発見されます。

後にこのことは「仏舎利縁起」という書物に記され、後世では大変貴重な資料として受け継がれることになります。

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