法隆寺(旧食堂・大宝蔵院)「梵天像・帝釈天像」【重要文化財】
像高
- 約110cm(帝釈天像)
- 約110cm(梵天像)
造立年
- 710年(和銅3年)から794年(延暦13年)※奈良時代
作者
- 不明
造り
- 塑造(そぞう)
材質
- 粘土
重要文化財指定年月日
- 1899年(明治32年)8月1日
安置場所
- 法隆寺・大宝蔵院
大宝蔵院・梵天像・帝釈天像の読み方
法隆寺の境内には、漢字の羅列の連続で読みにく名前のお堂や仏像がありますが、大宝蔵院の読み方は「だいほうぞういん」と読みます。
梵天像は「ぼんてんぞう」と読み、帝釈天像は、「たいしゃくてんぞう」と読みます。
法隆寺・大宝蔵院「梵天像・帝釈天像」の説明と解説
法隆寺・大宝蔵院の向かい側に「食堂(じきどう)」があります。
梵天像・帝釈天像とも、以前は、この食堂で安置されていました。
他にも「金堂の薬師如来坐像」を中心に「梵天、帝釈天」を含んだ「四天王像」も、この食堂で安置されていたといいます。
しかし現在は「法隆寺・大宝蔵院」に遷されており、2仏のお姿を拝むことができます。
「法隆寺・大宝蔵院」は、平成10年(1988年)に完成した比較的新しい堂舎となります。
「梵天と帝釈天」は、釈迦に教えを広めることを勧めたとされる、仏法や仏教徒の守護神です。
四天王は、この二仏(梵天・帝釈天)に仕える立場の仏様となります。
さて、こちらの梵天・帝釈天像は塑像(粘土製の像)となります。
像高は110cmほどで、残念ながらもう色は見えませんが、造立当初は色が塗られていました。
材を用いて、まず、像の中心となる芯を作ってから造立したようで、それが如実にわかるのが帝釈天像の左足です。
靴が壊れていて、木でできた足の指が見えます。
どうせ靴を履かせてしまうのに、ここまでやったのか!・・などと、あまりにもの職人魂に驚いてしまいます。ぅぇっヘン
共に鎧の上に衣をまとっています。
衣はシンプルですが、頭飾りは装飾的。
この2体は、左右の頬の肉付きが微妙に違うという、製作者の工夫が見える面白いペアでもあります。
少し左向きの梵天は右側を厚めにして立体感を強調しています。
実際に目前にした際には、よくご覧になってください。
法隆寺「梵天像・帝釈天像」の安置場所
- 法隆寺・大宝蔵院
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