法隆寺・百万塔(ひゃくまんとう)【重要文化財】

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法隆寺・百万塔(ひゃくまんとう)【重要文化財】

法隆寺・百万塔(ひゃくまんとう)

  • 推定造立年(制作年):760年代

※法隆寺・百万塔は、【重要文化財】に指定されています。

  • 建築様式(造り):木地轆轤細工(木製)
法隆寺・百万塔の大きさ

  • 総高:約21cm
  • 塔の底部分の直径:約10.5cm
  • 塔の高さ:約13.4cm
法隆寺・百万塔の場所

法隆寺・百万塔は、法隆寺の境内にある「大宝蔵院」に展示されています。

法隆寺・百万塔の名前の意味・由来・歴史

百万塔とは、その名の通り、「100万個の塔」です。

但し、この塔は「高さ20cmほど」の、木彫りの塔になります。

奈良時代後期、藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱で勝利した称徳天皇が、戦死者を弔い、もう2度とこんな反乱が起きないようにとの、国家鎮護を祈願して作らせたものです。

この塔一つ一つには筒に入った「百万塔 陀羅尼(ひゃくまんとう だらに)」という、お経の一部が納められています。

正式名は、「無垢浄光大陀羅尼経」といいます。

こちらのお経は巻物で、幅:約5cm。現存する世界で最も古い印刷物です。

法隆寺・百万塔「無垢浄光大陀羅尼経」

法隆寺・百万塔「無垢浄光大陀羅尼経」※経典は何千年も前の物となりますので、破れがあり、長さが異なります。

  • 作成年月日:8世紀(紀元前800年から700年頃/天平時代)
  • 大:5.5cm×39.7cm
  • 小:5.0cm×26.1cm
  • 紙本(墨刷りの印刷/世界最古の印刷物)

それにしても100万というのは途方もない数です。

当時、仏教がどれほど強く信仰されていたのかがわかりますね。

5~6年ほどかかって完成した百万塔は、東大寺、興福寺、薬師寺など10のお寺に10万個ずつ分けて納められました。

法隆寺はその中の1つ。

そしてなんと、この法隆寺は現在までそれを保存している唯一のお寺なんです。

約4万3000個が、大法蔵殿に保管されています。

ちなみに、仏教の寺院において「塔」というのは、釈迦の遺骨(肉舎利)を納めるための建物です。

ただ、もちろん遺骨が世界中のお寺に納められるほどあるわけではないので、代わりにお釈迦様の教えであるお経を納める例もあり、そのお経を「法舎利(ほっしゃり)」と言います。

えぇっ?!法隆寺の百万塔は民間人が所有している?!

1994年4月よりテレビ東京が放映している「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組で、なんと!この法隆寺の百万塔が出品されるという自体が起こりました。

1994年4月よりテレビ東京が放映している「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組で、なんと!この法隆寺の百万塔が出品されるという自体が起こりました。もし、これが本物であれば、どエライことになります。

ちなみに、この番組の鑑定人は、それなりの権威を持つ考古学の学者や専門知識をもつ方々ばかりです。

そして、この「百万塔」を鑑定して結果・・なんと!

この百万塔が本物であることが判明したそうです。

しかし、ここで疑問が出てくるのは・・以下のようなことです。


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なぜ、いち民間人が「法隆寺・百万塔」を所持できたのか?

実は、この鑑定の時に、「法隆寺・百万塔」が収められたとされる箱に、文章が書かれており、それを読むと、以下のようになります。

「明治時代に境内の建造物を維持するために、巨額の資金が必要で支援金を募った。特に大口の支援金をお出しいていただいた方には、感謝の意味を込めて、”百万塔”をお授けした」

と、書かれていたようです。

しかし、この百万塔、上記でもご紹介しましたが国宝ではないにせよ「重要文化財」です。

ちなみに、いち民間人である個人が所持している物でも、国宝や重要文化財に指定されるそうです。

国宝級のお宝を持つ気分というのは、いったいどんな気分なんでしょう。

いつも懐に入れて持ち歩くなど、うかうかと外出はできませんね。

法隆寺・百万塔の種類と高さの変異

実は、この法隆寺・百万塔には、種類があるそうです。

その種類とは、主に重塔の高さが異なっているそうです。

一万節塔(いちまん せっとう)

これは「七重小塔」になります。
1万基(個)ごとに、この「七重小塔」が造られたそうです。

七重小塔の大きさ
  • 高さ約50センチ
造られた七重小塔の数
  • 100個

※ある一定に数ごとに重塔の数が増加し、高さが大きくなっていくようです。

十万節塔(じゅうまん せっとう)

さらに、10万基になると「十万節塔

コチラは「十三重小塔」になるそうです。

十三重小塔の大きさ
  • 高さ約60センチ
造られた七重小塔の数
  • 10個

法隆寺・百万塔が百万個完成するまでの製作期間

法隆寺の百万塔は、何せ、「百万」という途方もない数なので、現代のように簡単に量産できるワケではありません。

さらに、塔を造る技術や道具もなかったので、塔を1重ずつ造り、最後にそれを「ウルシの糊」で、ひっ付けて、やっとこさ1つの塔を完成させています。

おそらく、塔を造っている最中に、たくさん失敗したことでしょう。

現に、法隆寺近くの平城京の跡地からは、いくつかの百万塔の失敗作と思われる塔がたくさん出土しているそうです。

そして、これほど手の込んだ塔をどれくらいの期間で製作したのか?・・ですが、驚くことになんと!これをたった4年ほどで休まずに完成させたそうです。

法隆寺・百万塔がたくさん造られた年代

この法隆寺・百万塔は、主に767年〜769年に、主に多数、造られていると云われており、以降、770年(宝亀元年/ほうきがんねん)まで製作されていたことが分かっています。

えぇっ?!明治時代にかなりの数の百万塔が盗まれた??

法隆寺・百万塔が、現在、4万基ほどしか現存していないとすれば、結構な数の百万塔が一、民間の個人の手にあることが分かります。

ちなみに実は、百万塔は、以下の10の寺院に、この百万塔が納められたと云われています。

百万塔が納められた寺院
法隆寺・大安寺・元興寺・興福寺・薬師寺・東大寺・西大寺・弘福寺・四天王寺(大阪)・崇福寺(滋賀)

それと、明治時代に神仏分離令の派生から生じた「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」と呼ばれる、僧侶や寺院の特権を剥奪する法が発せられています。

この時に、実は民間人に盗まれた物(百万塔)もあるようです。

これらから察するに、民間にも相当な数の塔が、現存し、眠っていると云われております。

それで万が一、この百万塔を所持して売った場合の値段はいくらぐらい?

実は、驚くことになんと!奈良市内の骨董品屋や、質屋に行けば、希に百万塔を販売しているそうです。

その相場価格も50万円から100万円くらいだそうです。

他にも、本物かどうかは定かではありませんが、ヤフーオークションなどでは5万円ほどの金額で販売されているのをたまに見かけます。

それで万が一、この百万塔を所持して売った場合の値段はいくらぐらい?これら値段の差は、上記でもご紹介しましたが、百万塔の内部に「無垢浄光大陀羅尼経」の小さな経典が入っているかどうかで値段が倍ほど違ってくるそうです。

他にも、「重塔の数(=高さ)」などでも、その値段も変わってくるといいます。

以上のことから、この百万塔を売ると、その半分の価格から8割程度の金額になると思われます。

しかし、これほどのお宝を易々と手放すのは、本当に惜しいというよりも、トチ狂った考えに他なりません。

よほど生活に困った時の最後の命綱として、次世代に受け継ぐような家宝として、大事に大事に手元に置いておくのが良いかもしれません。

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